こんにちは。どこでも出張BBQ満福宮城です。
昨日1月14日はどんと祭でした。
「どんと祭(まつり)」は、主に宮城県を中心とした旧仙台藩領内(岩手県南部から福島県北部にかけて)で毎年1月14日の夜に行われる、正月の伝統行事です。
全国的には「左義長(さぎちょう)」や「どんど焼き」と呼ばれるものに近いですが、宮城においては独自の文化や「御神火(ごしんび)」への信仰が深く根付いており、地域住民にとって欠かせない冬の風物詩となっています。
以下に、どんと祭の由来、意味、見どころ、そして最大規模を誇る大崎八幡宮の「裸参り」について詳しく解説します。
1. どんと祭の概要と目的
どんと祭は、正月の期間に各家庭に迎えていた**「歳徳神(としとくじん)」**を、正月飾りを焼く火と共にお見送りする「送神行事」です。
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開催日: 毎年1月14日(小正月の前夜)。
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場所: 宮城県内の多くの神社(大崎八幡宮、仙台東照宮、竹駒神社など)。
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主な内容: 持ち寄った門松、しめ縄、古札などを一箇所に積み上げ、神職が忌火(いみび)を点して焚き上げます。
この火は**「御神火(ごしんび)」**と呼ばれ、その火にあたることで、一年の「無病息災」や「家内安全」が叶うと信じられています。また、焼き残った灰には厄除けの力があるとされ、持ち帰って家の周囲に撒く風習も残っています。
2. どんと祭の歴史と由来
「どんと」という言葉の語源には諸説あります。
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火が「尊(とうと)い」ことから転じた説。
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焚き上げる際に「どんどん」と火が燃え上がる様子から。
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「どんどや(お祭り騒ぎ)」という言葉から。
宮城県においてこれほど大規模に定着したのは、江戸時代、仙台藩の守護神として崇敬された大崎八幡宮の影響が大きいとされています。かつては町ごとの小さな火祭りでしたが、次第に神社での大規模な行事へと集約され、現在の形になりました。
3. 大崎八幡宮の「松焚祭」と「裸参り」
どんと祭の代名詞とも言えるのが、国宝・大崎八幡宮で行われる**「松焚祭(まつたきまつり)」です。ここでは、全国的にも有名な「裸参り」**が併せて行われます。
裸参りの装束とルール
極寒の中、白装束に身を包んだ参拝者が神社を目指して歩く姿は、仙台の冬を象徴する光景です。
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装束: 男性は白のサラシに褌、女性は白衣を着用。頭には白ハチマキ、足元は草鞋(わらじ)を履きます。
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含み紙: 口には「含み紙」という紙を咥えます。これは、参拝中に私語を慎み、神聖な心を保つための伝統的なルールです。
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持ち物: 右手に鐘、左手に提灯を持ち、「シャラン、シャラン」と鐘を鳴らしながら整列して歩きます。
裸参りの背景
もともとは、厳冬期に酒造りを行う蔵人(くらびと)たちが、醸造の安全と祈願のために参拝したのが始まりとされています。現在では地元の企業や大学、保存会などがチームを作り、商売繁盛や学業成就を願って数百団体、数千人が参加する巨大なパレードのような規模になっています。
4. どんと祭の作法と注意点
参加するにあたって、現代では環境保護や火災防止の観点からいくつかのルールがあります。
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持ち込めるもの: 門松、しめ縄、松飾り、古いお札、お守り。
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持ち込めないもの: プラスチック製品、ビニール袋、ぬいぐるみ、だるま(地域による)、ダイオキシンを発生させるもの。
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※最近では、飾りに付いている針金やプラスチックのダイダイを事前に外して持参することがマナーとなっています。
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火にあたる: 勢いよく燃える御神火から離れすぎず、その熱を体に浴びることで、一年間の健康を祈ります。
5. どんと祭が持つ「コミュニティ」の役割
どんと祭は単なる宗教行事ではなく、地域のコミュニティを維持する重要な役割も担っています。 会場では「甘酒」が振る舞われたり、屋台が立ち並んだりします。厳しい冬の寒さの中、巨大な火を囲んで人々が集まることで、地域の一体感が生まれます。また、震災以降は「復興への祈り」を込めて火を眺める人も多く、県民の心の拠り所としての側面が強まっています。
6. まとめ
どんと祭は、厳しい寒さの中で燃え上がる**「赤(火)」と、裸参りの「白(装束)」**が対比される、非常に美しく力強い祭りです。
正月の終わりを告げるとともに、本格的な冬を乗り越える活力を得るための儀式。もし1月14日に宮城を訪れる機会があれば、その熱気と厳かな雰囲気は、一生の思い出になるはずです。
補足:観光で訪れる方へ
もし大崎八幡宮のどんと祭に行かれる際は、以下の点に注意してください。
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混雑: 数十万人が訪れるため、交通規制が敷かれます。公共交通機関(シャトルバスなど)の利用が必須です。
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防寒: 仙台の1月14日夜は氷点下になることも珍しくありません。最大限の防寒対策をしてください。







