不用品とは
不用の意味は「使わない、必要性のない、無用であること」とされています。英語では「disuse」、なんだか存在が否定されているようで悲しいイメージがしますね。私達が考える不用品とは、客観的ではなく「今の自分にとって要らないものかな」といった程度の主観的なものです。
そして不用品と必要品との線引きは、時代やタイミングによって変わります。今は不用でも後に価値が出てくるものもあります。例えば江戸時代の落書きだったり、無名時代の作品だったり。しかし「後々、必要になるかもしれない」という気持ちがあると、いつまでたっても不用品を処分することはできません。
ゼロ・ウェイスト(ゴミ自体を出さない)
増え続けているゴミは焼却すれば解決できるというわけではありません。燃やす際に出た有害物質は空中に散らばり残り続けます。我が国日本ではまだまだ安全な廃棄物政策は進んでいません。
イギリス精神科医であるロビンマレーが提唱したゼロ・ウェイストという「不用なゴミの処理方法ではなく、最初からゴミを出さない」という考え方をご存知でしょうか。有害なゴミによって、未来の子どもたちに負担がかからないよう、私達一人ひとりがリサイクルや再利用を意識的に行うことも必要なのです。
引っ越しのときにでるゴミ
引っ越しや遺品整理のときには、想定以上のゴミが出てくると思います。配置換えをするだけでもゴミは出てきます。引っ越しのときにでるゴミは以下のようなものがあります。
- 服、靴、毛布などの布製品
- 汚れが染み込んでいる絨毯
- 子供が大きくなり、今後使わないであろう幼児グッズ
- 売れそうもない旧式の洗濯機
- 読んでない本
- ゲーム本体やソフト
- 金属
いずれも場所を取るものばかりですね。使わない絨毯は置き場所に困りますし、今後履かないであろう靴は玄関のスペースを圧迫するので引っ越しと同時に処分したいという人が多いようです。いずれにしても自分にとって不用なゴミを、無責任に捨てたり他人に押し付けてはいけません。責任を持って処理をするべきです。
不用品の買取りを行ってくれる
それでは不用品を処分するにはどんな方法があるでしょうか。パッとすぐに思いつくのは、売却・買取り・回収ですね。買取りは、売り手・買い手が得をする、古代からある素晴らしいシステムです。それでは家にある不用品をどのような方法でリサイクルしていけばよいのか、まとめましたのでご覧ください。
地元のリサイクルショップで服やグッズを売る
ネットリテラシーが不要で、不用品を持ち込むだけでその場で簡単に換金できます。服を持っていけば査定と買取りを行ってくれます。グラムで計算するところもあれば、デザインやブランドで計算するところもあり、お店によってまちまちです。私の経験だと、約10kg分の衣類を売って500円だったこともありますし、ダンボール2箱分の衣類で3000円になったこともあります。
基本的には買取価格は安く、買い取り不可な商品も多いです。リサイクルショップへの持ち込みは、あまり手間もかからないし、ゴミで捨てるよりはお金になるからという理由で活用する人が多いようです。しかしながらその分、フリマなどのネットで売却するよりは格段に安く、儲けはほとんど出ないと思った方がよいです。
ハードオフで家電製品やゲームを売る
ゲームや家電製品などを買い取ってくれます。ゲームの買取価格は異常なくらいに買取価格が安い場合がありますが、その一方、ジャンク品でも買い取ってくれるというメリットがあります。まれにお宝品が眠っていることがあり、ヤフオクなどで転売する人もいます。全国店舗数が少なく市内にあることもまれなので、場所によっては遠いのがネックです。
ブックオフで本を売る
主に本やゲーム買取。1冊10円から数百円とバラバラですが、出張買取と査定をしてくれる場合もあります。まれに発売直後の商品が格安で販売されていることもあります。郊外にもあります。
買い取り業者に依頼する
粗大ごみ、使用済のタイヤ、大型のタンス、大量のゴミなど、ネットやリサイクルショップなどで買い取ってくれないようなものを引き取ってくれます。直接家で査定から運び出し、不用なものはそのまま回収してくれます。人手と配送料などがかかりそうな大型の不用品などがあれば検討してみるとよいでしょう。とにかく、あらゆることを代行してくれるので時間の節約にもなります。
鉄くず業者に引き取ってもらう
鉄骨やチェーン等の鉄くずは、鉄くず業者に依頼すれば重さに比例して換金してくれます。基本的な流れとしては、家や工場などにトラックで訪問し、軽量後に積込・精算をします。買取金額から運搬費用を差し引いた金額が支払い金額となるので、事前に運搬費用を確認しておくとよいでしょう。
自分で不用品の売却をする
メルカリで使いかけのものを売る
パソコンやスマホ、タブレットなどがあれば簡単に出品できます。自分で金額を設定できるので、計算しながら利益を出せるのがメリット。Apple製品やLenovoのノートPC、特殊なキーボードなど競合が少なかったり、良い状態で最安値で設定しているとすぐに売れることがあります。個人間の取引ですが、匿名配送を利用することで、顔が見えない相手でも安心して取引することが可能です。ジャンルも様々で、使いかけのシャンプーや化粧品なども売れます。特に高級ブランドの化粧品や香水は使いかけであっても試しに使ってみたいと思う人が手軽に購入されるようです。もちろん未開封商品や箱説明書付きの商品は高く売れます。デメリットとしては、当然のごとく値引きを要求してくる人がいるのと、失礼な要求をしてくる人が多いことです。また、必ず売れるとは限らないので、売れるまで自分にとっての不用品を持ち続ける必要があることもデメリットとなります。
ヤフオクでセット販売する
販売中止になっているファミコンカセットのような入手困難なもの、希少価値があるようなものは通常小売価格を越える金額で売れることがあります。数十年前のブラウン管テレビ、不用になったパソコンのハードディスク、ドラマ化される前の漫画本セットなど高額で売れるケースがあります。商品の値段が勝手に釣り上がっていき想定以上の値段がつくこともあります。箱・説明書がないか調べてみたり、家にお宝が眠っていないかオークションの検索でリサーチしてみるとよいでしょう。
売れない不用品の処分
回収業者にまかせる
手間がかからずもっとも簡単な方法です。不要な大型のタンスや絨毯など売却のしようがなく、ゴミとして出すしかないようなものは回収業者に任せるという方法もあります。ちなみに弊社では引っ越しのときにでるゴミなども回収可能です。
ゴミに出す
市の指定袋に入らないような粗大ごみ・家具・電化製品などを捨てるには、市に事前申し込みをする必要があります。またコンビニで粗大ごみ手数料納付券を購入し、収集日の朝8時30分までに、家の前または指示された場所に粗大ごみ納付券を貼ってゴミ出しを行います。捨てるのにもお金と手間がかかります。粗大ごみに関しては、各地方自治体によっても申込方法等が異なるため、お住まいの自治体のホームページなどで確認してみましょう。
DIYでリフォームする
不用品を自分でリフォームして再利用する人も増えているようです。メリットは作る楽しさを味わうことができること。デメリットはペンキの空き缶・新聞紙・切り屑・木の破片などゴミが出てしまうこと。DIYが終わった後も、電動ドリルやペンキなどの機材の保管スペースが必要になります。不用品を処理するという目的から始めたのに、またゴミが出てしまうのは本末転倒な場合もあります。
畳の処分
畳は消耗品なので買取りをしてくれるところは、ほぼないといえます。むしろ処分に1枚1000円から2000円くらいのお金がかかります。役所や地方自治体に沿った処分方法で処分するか、不用品回収業者に処分を依頼するとよいでしょう。
据え置き型ガスコンロの処分
据え置き型のガスコンロは自治体に申し込みを行い、粗大ゴミに出すか、買取り業者に依頼しましょう。使った形跡が少なく状態がよい場合は、リサイクルショップでも買い取ってくれる場合があります。火が小さくなってきたり、電池切れ、火が消えやすくなってきたら処分を考えてもよいかもしれません。
仏壇は慎重に査定すること
バブル期などに買った仏壇や相続税対策を目的とした仏具は「金・銀」製品が含まれていることがあります。貴金属が含まれているものは、安易に売り払ってしまう前に査定や鑑定をしてもらうと良いでしょう。
ライター、ガス缶、スプレー缶、乾電池
ガス缶などはリサイクルショップでは売れません。地方にもよりますがライター、ガス缶、スプレー缶、乾電池などは家庭ごみで出せるところもあります。詳しくは役所か市の環境局業務課に問い合わせてみましょう。
ご自分で処分するのが面倒な場合は、タイガーエレファントにお任せください。